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この人にインタビュー

北川 清生 さん

環境にやさしい土づくり 多気町在住

多気町で環境を重視した独自の土作り、野菜作りに取り組んでみえる北川さんを紹介します。
北川さんは、長年、農協の営農指導員を勤めてこられましたが、数年前から専業農家として、「人と自然にやさしい生産方法」を活用したトマト栽培 をされています。
以前、指導員として町内を回ってみえたことから、取材中にも農家の方から技術面の相談電話がたびたびありましたが、丁寧に対応されていました。
北川 清生 さんの写真
Q.みえこ
土作りのきっかけについて教えて下さい。
生ごみの熟成
生ごみの熟成

ビニールハウス内
ビニールハウス内
A.北川さん
多気町内に30数名で組織された有機農業研究会があり、その仲間と一緒に土作りの研究をしていました。
研究会では町内の竹藪などに自生する土着菌を活用して、家庭の生ごみや、米糠、海水、糖蜜などを混ぜ合わせ、庭先で30日ほど一次発酵させたものを持ち寄り、さらに堆肥舎で牛糞やもみがらなどを加えて増量し、撹拌しながら3ヶ月ほどで完全発酵した培養土を作り、ハウス内に敷いてトマト栽培に使っています。
また、土作りの作業過程で有機質資材の牛糞などを加えているため、肥料分もタップリで化学肥料などは必要としません。
土中に微生物が生きている様な環境が、植物の生育にも最適と考えており、微生物の働きを止めてしまう消毒は最小限にとどめ、出来るだけ地中のバランスを崩さないように心がけています。(トマトの根元の土は柔らかで臭いもなく、団粒状で触るとサラサラで、トマトの根の間隙に小さな虫がたくさんいました。)
Q.みえこ
消毒はしないんですか。
捕虫トラップ
捕虫トラップ

北川トマトと認定マーク
北川トマトと認定マーク
A.北川さん
人間と同じで、病気予防のための最低限の消毒は必要ですが、出来るだけ微生物農薬を使うなど土壌への負担をかけないようにしています。
特に、病気を媒介する恐れのある昆虫にはフェロモントラップ(誘引剤による捕虫)や、生育初期からハウス内に病気の原因を媒介する昆虫類が入らないように、ネットをかけて物理的な防除をしています。
Q.みえこ
栽培されているトマトはどのような種類ですか。
A.北川さん
生食様には大玉の「桃太郎」を、その他には消費者の多様なニーズに応えるために、中玉やミニトマトや調理用に使うトマトも栽培しています。
収穫した完熟のトマトを出来るだけ早く消費者に味わってもらうためにも、自分で配達できる範囲の近隣のマーケットなどにとどめています。(有機質土壌によるおいしい安全なトマトを作るという、北川トマトのこだわりを感じさせるものがありました。
Q.みえこ
「人と自然にやさしいみえの農産物表示制度」について教え程下さい。
A.北川さん
三重県の食の安全・安心確保を進めるため、有機質資材による土作り、化学肥料や農薬の低減、環境負荷の少ない資材の活用により生産された農産物を言い、県の認定レベルを貼ることが出来ますが、それだけに生産者としては大きな責任も感じます。
Q.みえこ
三重県の環境行政にかかる要望等があれば聴かせて下さい。
A.北川さん
私は家庭の生ごみを活用していますが、今後、生活ごみを含めて科学技術の進展にともない、工夫すれば活用できる道が開けるように思います。
国・県・企業を問わず環境技術の促進を待ちたいと思います。
みえこ
ありがとうございました。