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この人にインタビュー

花尻 薫 さん

熊野の自然を考える会

今日は、「熊野の自然を考える会」花尻薫さんにお話をお伺いしました。

Q.はっぱくん
花尻さんが代表をされている「熊野の自然を考える会」について教えて下さい。
花尻さんの写真
A.花尻さん
この会は昭和62年2月に発足しました。当時は、まだまだ環境問題に関する関心は低かったですが、私たちのグループでは、生きものと人間の共生を目標に、南牟婁、熊野の山野を歩いて、生きもの観察や保護をしてきました。現在、会員は約100人います。平成文化賞や環境大臣表彰を受けたのも、活動の励みになっています。
Q.はっぱくん
最近、会で重点的に取り組まれている活動はありますか。
植物調査活動中の花尻さん
A.花尻さん
本来は自然保護団体ですから、七里御浜海岸の外来植物駆除や野鳥、アカウミガメの観察をとおして、保護活動に的を絞って活動しています。
Q.はっぱくん
七里御浜のアカウミガメの産卵状況はどうですか。
アカウミガメ
A.花尻さん
かつてはたくさん産卵のあった井田海岸のように、浸食によりなくなってしまったところもあります。もっとも多いシーズンには七里御浜全体で100頭近く上陸していましたが、昨年度の上陸は10頭で産卵はありませんでした。自然環境は全体的に悪化しているのでしょうが、海岸が浸食により減少して産卵に適した場所がなくなっているのが大きいと思います。
かつての自然豊かな海岸にならないかということで、タカサゴユリなどの海岸の外来植物の駆除も行っています。
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Q.はっぱくん
自然を守っていく上での課題はどのようなことでしょうか。
A.花尻さん
最近は減ってきましたが河川工事、林道工事などの公共事業により、動植物がいなくなるということは豊かな自然ということからは後退です。また、世界文化遺産に登録された熊野古道にはたくさんの方々が訪れています。今後さまざまな事業が行われるでしょうが、古道沿いに外来種を持ち込まないことは、三県共同の目標にも盛り込んでいます。必ず、それを徹底しなければなりません。これからの自然保護は、21世紀の環境にふさわしい目標を定めて、具体的にまとをしぼって行動することが必要です。
Q.はっぱくん
三重県へのご要望がありましたら、お聞かせください。
A.花尻さん
例えば、こわれた箇所等の手当をするのに一律にコンクリートで固めたり、波を防ぐために海岸にテトラを置く、などと安易に行わないでほしい。自然の要素をよく見て、その行為によって生きものの受ける影響も考えて、その影響を避けたり、減らしたりする工法をとるべきです。
Q.はっぱくん
県民の方へのメッセージがありましたら、お聞かせください。
A.花尻さん
三重県では、自然保護にたいする県民の意識は高まっていると思っています。その県民意識に対応できるように、県庁上層部の方の努力が必要でしょう。県民の皆さんは、その方向をみて、一層、自然保護にかかわってもらいたいと思います。私も、一県民として、一緒に行動していきたいと考えています。
はっぱくん
本日は、どうもありがとうございました。