第3回:環境フロンティア部門企業連携賞
森を育む紙製飲料容器普及協議会
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森を育む紙製飲料容器普及協議会 |
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受賞者メッセージ
『受賞者メッセージ』
森を育む紙製飲料容器普及協議会(もりかみ協議会)はカートカンの普及啓発を目的に、2004年4月に設立いたしました。設立時は30社の会員でスタートしましたが4月1日時点では41社と仲間も増えております。初年度は数々の環境系イベントに参加し、数多くの皆さんにカートカンを知って頂き、環境保護・地球温暖化防止に賛同頂けるように努力してまいりました。
今回の受賞は、他業種の複数の企業が一致団結し「地球環境」「森林育成」に貢献しようとする当協議会にとって、たいへん大きな励みになりました。
協議会の使命は、企業や個人が循環型環境社会に参加できる方法や場面を数多く提供し、たくさんの人がいろんな形で“いつのまにか”貢献できているようにすることだと思っています。いつもお飲み頂いている飲料としてカートカン容器を選んでいただくだけでも、消費者の皆様も循環型社会に参加できることになるのです。商品の購入や自動販売機の設置など、そのための相談窓口としても「もりかみ協議会」をどんどん活用して頂きたいと思います。
もりかみ協議会は、「飲料」という誰でも手軽に毎日購入することができる商品を通じ、森林の循環型社会に参加していきます。
受賞理由
森を育む紙製飲料容器普及協議会
(森を育む紙製飲料容器普及協議会:東京都)
日本の森林育成や環境保全を図るため、飲料メーカー、製紙メーカー等関連の39社が連携し、林野庁などの機関の協力を得ながら、間伐材を含む国産材を30%以上使用した「カートカン」の普及・拡大を図っている。
間伐材を飲料缶という消費者の身近な商品に活用したことによって、間伐材利用による日本の森林を育むことの重要性を啓発することの効果は大きい。
また、カートカン飲料の売り上げの一部を社団法人国土緑化推進機構の「緑の募金」に寄付している。
環境経営の取り組み
『もりかみ協議会 カートカンと環境』
森を育む紙製飲料容器普及協議会 会長 内藤由治
カートカンとは
「カートカン」と聞いて紙の飲料容器をさっと思い浮かべることの出来る方はまだ少ないと思います。カートカンとは一見、自動販売機などで販売される金属缶と同じような形をしていますが、紙を主な原料に使用しており、牛乳パックと同じルートでリサイクル出来る新しい「飲料用紙容器」です。
ここ2.3年で、街中のスーパーでようやく見られるようになりました。これまで、あまり目にしなかったのは野球場など「金属缶」、「PETボトル」の持込を禁止している施設や、企業や工場などの中に置かれている室内用自動販売機しかなかったからです。
最近の「環境」に対する意識の高まりに合わせるように、この容器への引き合いが各方面から多くなってきました。
振り返れば新しい紙容器であるカートカンが市場投入できたのが1996年2月のことです。その後はカートカンの形態を生かした専用の自販機での販売を積極的に行い、台数も着実に増加し、2004年3月末時点での台数は約4300台となっています。
2001年5月からは手売り用のカートカンも発売し、ご家庭でも気軽にお飲み頂けるようになって来ました。
カートカンそのものの市場も、1996年当時約4000万本程度だったものが2003年度には1億本を超えるまでに成長しました。
もりかみ協議会の発足
この様な状況の中、カートカンの素材の紙に間伐材を含む国産材が30%以上含まれている事が、各方面から注目され、「カートカンは日本の森林を育む」をキーワードに「森を育む紙製飲料容器普及協議会(もりかみ協議会)」が2004年4月に設立され日本国内のカートカン立ち上げ時から携わっているということで、初代会長に任命頂きました。
紙製飲料容器「カートカン」の需要と供給の拡大を図ることで、日本の環境保全に貢献することを目指し、設立当初は30社の会員でもりかみ協議会はスタートしました。2005年4月末時点では41社と仲間も増えることとなり、活動の質・量とも向上しています。
「森を育む紙製飲料容器普及協議会」の設立は2004年4月14日に帝国ホテルで行われ、農林水産省石原次官、林野庁前田長官はじめ多数の御来賓や報道関係の方々にもお越し頂きました。日本の社会において「環境」への関心が高まっている事を実感できた瞬間でもあります。
協議会の活動とこの一年のあゆみ
協議会活動の第一歩は2004年4月17・18日の、グリーンリバーアート(代々木公園)の参加でした。パネル展示や、カートカンを使った糸電話作り、カートカンに関するクイズを体験いただき、お子様から大人の方まで数多くの方に日本の森林が抱えている問題や、その中でカートカンの果たす役割をご理解頂けたと思います。
5月末には、協議会のホームページを開設(URL:http://www.morikami.jp)し、カートカンについてもっと詳しく知りたいなどのご質問や自動販売機を設置したいがどうすればよいかなど、様々なお問い合わせを頂いております。ホームページは年間2から3回適時に更新を行い、内容の充実を図るようにしております。
協議会活動のなかには6月の、モーニング娘。『熱っちい地球を冷ますんだ。文化祭2004』(千葉:幕張メッセ)等、幅広い年齢層の方にカートカンを知っていただく為、関係各所からご紹介頂き参加もいたしました。会場ではお弁当を食べる際に、カートカン飲料を大変多くの方々に御指名頂きました。会場内では「燃えるごみ」「燃えないごみ」の大型ゴミ箱の横に「カートカン回収BOX」を設置し、牛乳パックと同様にリサイクルができることもお分かりいただけたと思います。
このイベントでは「カートカンは森を育み」、「リサイクル性にもすぐれた」環境にやさしい飲料容器であることを訴求いたしました。
また、子供たちの夏休み期間中には「子ども霞ヶ関見学デー」に参加した多数の子供たちに亀井前農林水産大臣共々カートカン飲料を味わっていただき、カートカンや森林育成の大切さを判りやすく説明したチラシなどもお土産に持ち帰って頂きました。
2004年は中越地震や大型の台風の上陸など天災による被害が伝えられ、日本の自然保護の大切さを痛感させられる年となりました。被災地で避難された方々に対し、配布された栄養ドリンクがカートカンの容器でした。缶切りがなくても容易に開封出来て怪我をする心配もない、踏んでも転倒する恐れがなく、飲用後は(本当はリサイクルが望ましいですが)容易に廃棄(燃やせる)できるということから感謝状を会員会社が頂いております。
秋から冬にかけてのメインイベントはビッグサイトで12月に開催されたエコ・プロダクツ展です。
もりかみ協議会は全国森林組合連合会、全国木材組合連合会、全国合板組合連合会とともに政府関係ブースに出展いたしました。
今後の展望
これからも全国各地で実施されるイベントの中から、カートカンの普及啓蒙に効果的なものを選び、参加していきたいと思っています。
そして、たくさんの方にカートカンを通じ、環境保護・地球温暖化防止に賛同いただけるように努力してまいります。
協議会の使命として、循環型社会の実現ができなかったときに起こることを、国民の皆様方に何度でもご理解いただけるまで発信し続けることが必要だと思っています。これは1企業がなしえることではありませんから、是非行政とも力をあわせて進めていきたいと思っています。
不自由を強いる環境対策は、なかなか定着しにくいものです。
企業も国民も頭で理解できたら、体が自然に動き始めます。はじめはゆっくりでも段々スピードが上がり質も向上していくと思います。
我々、飲料メーカーのような最終消費財メーカーに限らず、様々な企業の参加が可能です。企業の役割は、国民が循環型社会に参加できる方法や場面を数多く提供し、たくさんの人がいろんな形で循環型社会に“いつの間にか”貢献できているようにすることだと思います。
カートカンもその1つで、いつもお飲み頂いている飲料を、容器を変えるだけで循環型社会に参加できるのです。
全国各地の公共施設やいろいろな会議・イベントでもっと積極的にカートカンをご活用いただけると、多くの人の目に触れる機会が増えて、弾みがつくと思います。商品の購入や自動販売機の設置など、そのための相談窓口として『もりかみ協議会』をどんどん活用してください。
世界の中で日本の果たす役割は経済から環境まで、分野を問わず大きいのです。
まずは日本が果たすべき役割(地球温暖化防止のための京都議定書の目標達成)を目指し、カートカンの拡大を通じて取り組んでいきたいと考えています。
現在のカートカンの生産本数は、日本国民が年間に1人1本の量(約1億本)に過ぎません。
私たちはこれを1週間に1本に押し上げて行きたいと考えています。これが達成出来れば、年間数量は54億本になります。ずいぶん多い本数に感じますが、この量は毎日の生活で当たり前に皆さんがお飲みになる量のまだ1割でしかないのです。
本年2月からは「緑の募金」(国土緑化推進機構)への寄付もスタートし、カートカンが一本飲まれるたびに、わずかながらでも日本の森林育成に貢献できることになりました。カートカンを買われる皆さんがそのことを実感して頂けることが大切だと思います。
我々の取組みは走り出したばかりですが、この普及活動は大きな影響があると考えています。
私どももりかみ協議会は、飲料という誰でも手軽に毎日触れることができる商品を通じ、森林の循環型社会形成のため、各種イベントへの積極的な参加やPR活動を行っていきます。
