第4回:環境経営部門環境価値創造パール大賞
グリーンライフ21プロジェクト
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グリーンライフ21・プロジェクト |
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| 事業所名 | らでぃっしゅぼーや(株) |
|---|---|
| 代表者名 | 代表取締役社長 緒方 大助 |
| 事業内容 | 環境保全型農作物や無添加食品及び環境に配慮した日用品の販売 |
| 事業所 所在地 |
東京都港区芝公園3-1-13 アーバン芝公園5F |
| 連絡先 TEL |
TEL03-5777-8640・Fax03-5777-8641 |
| 設立年 | 1988年 |
| 従業員数 | 235人 |
| 資本金 | 5、227万円 |
| ホームページ | http://www.radishbo-ya.co.jp/ |
| 事業所名 | 食品リサイクル全国ネットワーク |
|---|---|
| 代表者名 | 江尻京子 食器リサイクル全国ネットワーク代表、NPO法人東京・多摩リサイクル市民連邦事務局 |
| 事業内容 | 陶磁器製の廃食器リサイクルシステムを市民主体で構築する。 |
| 事業所 所在地 |
東京都多摩市関戸1-11-7 グリーンビル602 |
| 連絡先 TEL |
TEL042-371-0530 |
| 設立年 | 2005年 |
| 会員数 | 30人、4団体 |
| 資本金 | 任意団体 |
| ホームページ | 準備中 |
| Gzz02773@nifty.ne.jp |
| 事業所名 | 岐阜県セラミックス研究所 |
|---|---|
| 代表者名 | 所長 平井 敏夫 |
| 事業内容 | セラミックス技術の研究・支援業務 |
| 事業所 所在地 |
岐阜県多治見市星ヶ丘3-11 |
| 連絡先 TEL |
TEL0572-22-5381・FAX0572-25-1163 |
| 設立年 | 1911年 |
| 従業員数 | 22名 |
| 資本金 | なし |
| ホームページ | http://www.com.rd.pref.gifu.jp/~ceram/ |
| hase@ceram.rd.pref.gifu.jp |
受賞者メッセージ
焼き物は、通常、天然資源を100%利用して作られた、地球からの贈り物です。私たちは、家庭で不要になったり、割れてしまった焼き物を、不燃ゴミとして処分場に廃棄しています。しかしながら、地球環境を考えた時、焼き物も循環社会の一員として、リサイクルの必要性が生じてきました。消費者からの廃陶磁器の回収→原料化→製品化→販売をめざしたグリーンライフ21・プロジェクト(GL21)は、1997年岐阜県セラミックス研究所の「器から器へ」の呼びかけに岐阜県東濃地方の陶磁器業者が応え、陶磁器業界では初めてスタートいたしました。以来、処分場の延命や天然資源の枯渇問題、資源循環型食器「Re−食器」の開発、販売による地場産業の活性化など、様々な課題を抱えながらも、少しずつ前進を続けております。今回は、流通の立場から環境に配慮した商品の開発、販売、廃食器回収に取り組む「らでいっしゅぼーや株式会社」、市民主体で、消費者の立場から陶磁器のリサイクルシステムに取り組む「食器リサイクル全国ネットワーク」との連携により、地域、業種の枠を乗り越えた、より大きなリサイクル・ネットワークを構築することができました。わたしたちは、環境価値創造パール大賞の受賞を大きな励みとし、焼き物のリサイクル・資源循環を通して、循環型社会実現と地場産業の活性化に更に邁進いたします。今後とも、ご指導の程よろしくお願いいたします。
受賞理由
グリーンライフ21・プロジェクト(焼き物の資源循環と産地・流通・市民のネットワーク:岐阜県)
全国の陶磁器生産の60%をしめる美濃焼の産地において、従来は廃棄されていた食器を再資源化しようとする関係者の強い熱意を感じる。完全分業化の進んだ窯業において、生き残りをかけた地場産業の強い想いがベースとなって業種の枠を越えた交流にNPOなどが加わり、消費者サイドから商品提案が行われるなど、仕組みの拡がりもあり、「Re-食器」の販売実績も2005年には3億8,000万円を達成。
使い手の思い入れがある食器は不要となっても家庭に眠ってしまうことが多かったが、このシステムの構築により新たな食器の原材料となる新しい道を開くとともに、消費者の環境意識の高揚に貢献する取組として期待できる。
環境経営の取り組み
美濃焼
日本の真ん中、岐阜県に位置する多治見、土岐、瑞浪各市は焼き物/陶磁器の産地です。安土桃山の時代には織部、志野、黄瀬戸などの日本の美意識を代表する焼き物がつくられ、この技は今も多くの陶工達に受け継がれています。そして、美濃焼は製造・加飾技術の進歩を背景に、国内で生産される飲食器類の約半分を占める国内屈指の量産地でもあります。
グリーンライフ21・プロジェクト(GL21)
国内各地で量産された製品の大部分は使用後に不燃ごみとして埋め立て処分され、その量は年間約15万トンと推定されます。社会の環境意識の高揚に反し、いまだリサイクルされない焼き物のリサイクル実現と製品の全ライフサイクルにおける環境負荷低減を目的に、1997年に岐阜県セラミックス研究所事業として、他に先駆けて活動を開始しました。今では、この資源循環ループを具現する一連の産地企業30社・団体に、地元試験研究機関、大学、行政等が参画しています。
使用者参加型のモノづくりの実践/Re-食器
Re-食器は使用後の廃食器を20%以上配合し、あわせて製造段階と使用段階の省資源・省エネルギー、安全性、それに易リサイクル等を考慮してデザインした製品です。従来食器が作り・使い・捨てるという一方通行であるのに対して、Re-食器は循環のループを持ち、回収ステージを通じて使い手と作り手がダイレクトにつながります。作り手側は使い手側の廃食器回収(資源化)の意識と実働がなければRe-食器をつくりだすことができず、ここに使用者参加型のモノづくりの実践が成り立ちます。使い手である消費者の「意」をのせたRe-食器で21世紀社会の支持獲得を目指しています。

リサイクル・ネットワーク/食器リサイクル全国ネットワーク、らでぃっしゅぼーや(株)
東京の多摩地域では、焼き物リサイクルを市民主体で推進する「食器リサイクル全国ネットワーク」が立ち上がっています。食器は家庭の暮らしの様々な記憶を潜めた日用品であり、「やっぱり食器はゴミにしたくない」という思いが、作り手と使い手をつなぐネットワークに結びつきました。ここでは廃食器回収にとどまらず、再生された土や食器を楽しみながら消費活用できる多様なプログラムが創意工夫されています。リサイクル陶芸、Re-食器寄植え、モニュメント作り等々・・リサイクル文化を醸成する多彩な市民アイデアが出現しています。こうした取組みは、暮らしに身近な食器を切り口に地域のエコライフの普及をはかる趣旨のもと、他地域にも広がりを見せています。
有機・低農薬野菜と無添加食品の宅配会社である「らでぃっしゅぼーや(株)」は、会員7万5千世帯に対し、Re-食器の販売と家庭で不用になった食器の回収を実施しています。家庭まで出向いて販売・回収する利便性の中で、焼き物食器の新しい消費スタイルの提案と資源循環拠点として大きな役割を果たし、GL21の強力な連携先です。
各地の自然環境保全に役立つ焼き物づくり

さらなるRe-食器の進化を目指し、地域の自然環境保全に資する焼き物づくりに挑戦しています。これは伝統陶器が有機質灰を釉薬に用いてきた古くからの技術に基づくものです。例えば、風土に根付いた暮らしと生物の多様性を育む里山の維持管理のために刈取られた草本系バイオマスを釉薬原料として消費することで、地域の自然環境保全の活動資金を供することができます。作り手は地域に親しみ深い製品を提供でき、地域との新しい関り方が可能になります。今後はバイオマスをエネルギー利用するコージェネ施設の排出灰活用の方向が見いだせます。
おわりに/桃山茶陶にみる価値観の継承
ひび割れ、歪んだ茶碗など、不完全・欠陥品のごとくの焼き物に美という精神的充足を見いだしてきた桃山茶陶にみる価値観、これは地球環境に損傷を与える物質的豊かさの追求に対峙する持続可能な精神的豊かさの追求であり、環境の世紀のモノや生活のあり方を教示するものと捉えています。焼き物は元来、春夏秋冬やゆとりある食シーンの演出など、スローで心温かな場を提供することで成り立ってきました。この桃山茶陶にみる精神的な側面の継承こそ、Re-食器づくりにとってかけがえのない財産です。
